堀江貴文さんの最新刊『多動力』を読みました。
発売から気になっていましたが、読むのが遅くなりました。
全体的に、一気に読んでしまった程面白かったです。
ただ、内容に関しては、納得できた点と、納得できなかった点がありました。
内容を抜粋してレビューしたいと思います。
目次
『多動力』の納得できた点
寿司職人が、卵焼きを作るのに何年も無駄な時間を費やすのは意味がない
これは同意できます。
「卵焼きの作り方」に何年も時間をかける価値があれば別ですが、まずないでしょう。
寿司職人だけでなく、飲食店では料理の技術を「見て盗む」といった風習が一部残っています。
才能ある若者が、何年も雑用をして時間を費やすのは非効率です。
時代に合う考え方をしていかないと、「職人」の世界は取り残されると思います。
三つの肩書きをもてば、あなたの価値は1万倍になる
刺激的な言葉です。
つまり、1つの肩書きしかなければ、他の人と差別化ができないということです。
堀江さんの言う「肩書き」は、単に「資格を持っているかどうか」ではありません。
プロフェッショナルとして、世の中に通用するスキルを持っているかどうかということです。
私も、自戒したいと思います。
[cc id=3376]自分が最も力を発揮できる仕事だけをやろう。
管理職向けかもしれませんが、いい言葉です。
どんな仕事でも自分でしないと気が済まない人は、成長が遅いです。
ルーティンワークは、できるだけ早く人に任せるのがコツです。
そうすることで成長のスピードが上がり、自分の価値が高まります。
見切り発車は成功のもと
これは完全に納得というわけではありませんが、よく分かります。
「心の準備ができないから踏み出せない」と言い訳する人は魅力がありません。
どんなことでも、面白いと思ったらやってみると、思わぬ成果があったりします。
このブログも見切り発車ですが、今では多くの方に支えられています。
「ハマる」ことも才能だ
自信の出る言葉です。
堀江さんは「何か一つのことを根っこまで掘り下げれば、そのジャンルの真髄がわかり、どんなことにだって応用できるようになる」と書いています。
これはフィギュアでもアニメでもアイドルでも、何でもいいということでしょう。
私は占い、相撲、マラソン、資格などにハマりましたが、どれも真剣に向き合うことで得るものがありました。
人がどう思うか関係なく、その道を追究する心構えが大切です。
飽きたらすぐに捨てること
これは、なかなか教えてもらえないアドバイスです。
飽きているのに無理に続けても、自分の成長になりません。
為末大さんの著書『諦める力』には、諦めることの大切さが書かれていますが、その内容と通じるものがありました。
私も今では相撲やマラソンは捨てて、他のことを始めています。
人生の中で「ワクワクしない」時間を減らしていこう
サラリーマンの方は難しいかもしれませんが、大切な言葉です。
ワクワクしない朝礼、会議、営業は、改善の余地があります。
「自分の意見なんて通らない」と諦めず、日々工夫するようにしましょう。
大事な会議でスマホをいじる勇気をもて
この意見は痛快です。
私も、会議などで、あくびを噛み殺すことがよくあります。
風紀委員のような人に小言をいわれるのが嫌なので、我慢することもありますが、時間の無駄です。
これから実践していきたいと思います。
本音で生きればストレスは溜まらない
堀江さんは、本音で生きている方だと思います。
私も今は自営業なのである程度好きなように生きていますが、それでも、我慢することはあります。
サラリーマンであれば、本音が出せないことも多いでしょう。
そんな時は、私と同じようにブログで情報発信することをお勧めします。
ストレス発散できますよ^^
恥をかいた分だけ自由になれる
ありがたい言葉です。
恥をかく勇気、失敗する勇気があると、色んなことにチャレンジできます。
「意外と、みんなあなたに興味がない」という意見も、その通りです。
YouTuberも、ほとんどの人が恥ずかしいと思って参入しません。
だから、「激辛ラーメンを食べた」という、どうでもいい動画でも注目されます。
恥をかいて失うものより、得るものの方が多いのは間違いありません。
資産や資格なんていっそ捨ててしまおう
「継いだ資産」や、「苦労して取った資格」なんかにこだわるからつまらなくなります。
私も、肩書きに頼らない生き方を目指します。
[cc id=3376]『多動力』の納得できなかった点
電話をかけてくる人間とは仕事をするな
堀江さんいわく、「電話は、一方的に人の時間を奪うもの」とのことです。
これは、「暇つぶしで電話をする人」に限るのではないでしょうか。
電話の方が、メールなどより効率いい場合もあります。
ケースバイケースだと思います。
おかしなヤツとは距離を取る
この意見には賛成ですが、その中で挙げられた例には首を傾げました。
「堀江さんの本を読んですごく感動しました。ありがとうございます!」と言われても、「だから何?」としか言いようがない。
そんなことは感想文としてアマゾンのレビューやツイッターにでも書いてくれれば済む話だし、わざわざ人の足を止めて伝えるべきことではない。
自己満足の報告のために、「僕の時間」を奪わないでほしい。
もちろん、堀江さんの時間は貴重だと思いますが、余裕がなさすぎです。
明石家さんまさんは、ファンに声をかけられても嫌がらず対応するそうです。
別にさんまさんと同じ対応をする必要はありませんが、何の参考にもなりませんでした。
読者に「声かけないでくれよ」って伝えたかっただけかもしれませんが。
人生に目的なんてない。今を楽しむことだけがすべて。
これは、単に「楽しむことが堀江さんの人生の目的」ということだと思います。
目的がない人生なんてありえません。
「嫌なことを無理にするな」というなら分かりますが、意味がよく分かりませんでした。
『多動力』の感想まとめ
良かった点ばかりではありませんが、総合的に満足できました。
『多動力』は、以下のような方にオススメです。
- 毎日ストレスを抱えている方
- 自分の生き方に自信が持てない方
- 時代の先端を走る人の考えを知りたい方
堀江さんは1万人以上の有料メルマガ読者を抱えており、影響力の強い人です。
「元ライブドアの堀江貴文(ホリエモン)」という名前だけで毛嫌いするには、もったいないと思います。
少しでも興味があれば、読んでみられてはいかがでしょうか。
以上、『多動力』の書評でした。