堀江貴文さんの最新刊『多動力』を読みました。

発売から気になっていましたが、読むのが遅くなりました。

全体的に、一気に読んでしまった程面白かったです。

 

ただ、内容に関しては、納得できた点と、納得できなかった点がありました。

内容を抜粋してレビューしたいと思います。

目次

『多動力』の納得できた点

寿司職人が、卵焼きを作るのに何年も無駄な時間を費やすのは意味がない

これは同意できます。

「卵焼きの作り方」に何年も時間をかける価値があれば別ですが、まずないでしょう。

寿司職人だけでなく、飲食店では料理の技術を「見て盗む」といった風習が一部残っています。

 

才能ある若者が、何年も雑用をして時間を費やすのは非効率です。

時代に合う考え方をしていかないと、「職人」の世界は取り残されると思います。

三つの肩書きをもてば、あなたの価値は1万倍になる

刺激的な言葉です。

つまり、1つの肩書きしかなければ、他の人と差別化ができないということです。

 

堀江さんの言う「肩書き」は、単に「資格を持っているかどうか」ではありません。

プロフェッショナルとして、世の中に通用するスキルを持っているかどうかということです。

私も、自戒したいと思います。

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自分が最も力を発揮できる仕事だけをやろう。

管理職向けかもしれませんが、いい言葉です。

どんな仕事でも自分でしないと気が済まない人は、成長が遅いです。

 

ルーティンワークは、できるだけ早く人に任せるのがコツです。

そうすることで成長のスピードが上がり、自分の価値が高まります。

見切り発車は成功のもと

これは完全に納得というわけではありませんが、よく分かります。

「心の準備ができないから踏み出せない」と言い訳する人は魅力がありません。

どんなことでも、面白いと思ったらやってみると、思わぬ成果があったりします。

このブログも見切り発車ですが、今では多くの方に支えられています。

「ハマる」ことも才能だ

自信の出る言葉です。

堀江さんは「何か一つのことを根っこまで掘り下げれば、そのジャンルの真髄がわかり、どんなことにだって応用できるようになる」と書いています。

これはフィギュアでもアニメでもアイドルでも、何でもいいということでしょう。

 

私は占い、相撲、マラソン、資格などにハマりましたが、どれも真剣に向き合うことで得るものがありました。

人がどう思うか関係なく、その道を追究する心構えが大切です。

飽きたらすぐに捨てること

これは、なかなか教えてもらえないアドバイスです。

飽きているのに無理に続けても、自分の成長になりません。

為末大さんの著書『諦める力』には、諦めることの大切さが書かれていますが、その内容と通じるものがありました。

私も今では相撲やマラソンは捨てて、他のことを始めています。

人生の中で「ワクワクしない」時間を減らしていこう

サラリーマンの方は難しいかもしれませんが、大切な言葉です。

ワクワクしない朝礼、会議、営業は、改善の余地があります。

「自分の意見なんて通らない」と諦めず、日々工夫するようにしましょう。

大事な会議でスマホをいじる勇気をもて

この意見は痛快です。

私も、会議などで、あくびを噛み殺すことがよくあります。

風紀委員のような人に小言をいわれるのが嫌なので、我慢することもありますが、時間の無駄です。

これから実践していきたいと思います。

本音で生きればストレスは溜まらない

堀江さんは、本音で生きている方だと思います。

私も今は自営業なのである程度好きなように生きていますが、それでも、我慢することはあります。

サラリーマンであれば、本音が出せないことも多いでしょう。

 

そんな時は、私と同じようにブログで情報発信することをお勧めします。

ストレス発散できますよ^^

恥をかいた分だけ自由になれる

ありがたい言葉です。

恥をかく勇気、失敗する勇気があると、色んなことにチャレンジできます。

「意外と、みんなあなたに興味がない」という意見も、その通りです。

 

YouTuberも、ほとんどの人が恥ずかしいと思って参入しません。

だから、「激辛ラーメンを食べた」という、どうでもいい動画でも注目されます。

恥をかいて失うものより、得るものの方が多いのは間違いありません。

資産や資格なんていっそ捨ててしまおう

「継いだ資産」や、「苦労して取った資格」なんかにこだわるからつまらなくなります。

私も、肩書きに頼らない生き方を目指します。

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『多動力』の納得できなかった点

電話をかけてくる人間とは仕事をするな

堀江さんいわく、「電話は、一方的に人の時間を奪うもの」とのことです。

これは、「暇つぶしで電話をする人」に限るのではないでしょうか。

 

電話の方が、メールなどより効率いい場合もあります。

ケースバイケースだと思います。

おかしなヤツとは距離を取る

この意見には賛成ですが、その中で挙げられた例には首を傾げました。

「堀江さんの本を読んですごく感動しました。ありがとうございます!」と言われても、「だから何?」としか言いようがない。

そんなことは感想文としてアマゾンのレビューやツイッターにでも書いてくれれば済む話だし、わざわざ人の足を止めて伝えるべきことではない。

自己満足の報告のために、「僕の時間」を奪わないでほしい。

もちろん、堀江さんの時間は貴重だと思いますが、余裕がなさすぎです。

 

明石家さんまさんは、ファンに声をかけられても嫌がらず対応するそうです。

別にさんまさんと同じ対応をする必要はありませんが、何の参考にもなりませんでした。

読者に「声かけないでくれよ」って伝えたかっただけかもしれませんが。

人生に目的なんてない。今を楽しむことだけがすべて。

これは、単に「楽しむことが堀江さんの人生の目的」ということだと思います。

目的がない人生なんてありえません。

「嫌なことを無理にするな」というなら分かりますが、意味がよく分かりませんでした。

 

『多動力』の感想まとめ

良かった点ばかりではありませんが、総合的に満足できました。

『多動力』は、以下のような方にオススメです。

  • 毎日ストレスを抱えている方
  • 自分の生き方に自信が持てない方
  • 時代の先端を走る人の考えを知りたい方

堀江さんは1万人以上の有料メルマガ読者を抱えており、影響力の強い人です。

「元ライブドアの堀江貴文(ホリエモン)」という名前だけで毛嫌いするには、もったいないと思います。

 

少しでも興味があれば、読んでみられてはいかがでしょうか。

以上、『多動力』の書評でした。

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