数年前、「5月末のいい天気の頃に訪れてみたい」と兼ねてから主人が言っていた、大内宿(おおうちじゅく)に行きました。

 

大内宿は福島県を代表する観光地で、この宿場町は周辺5ケ村から住民を集めて形成されたそうです。

大内宿に興味を持ってから5年以上経過していたので、私たちは期待大でした。

 

住所は『福島県南会津郡下郷町大字大内』で、湯野上温泉駅からは車で15分のアクセスです。

私たちは、駅からタクシーで行きましたが、2,000円程度で着きました。

 

 

大内宿は、会津藩が参勤交代をする際に、江戸への最短距離ということもあり利用されていたそうです。

きれいに整備された街並みは、そのことを物語っているように感じました。

 

旧街道だった道沿いには整然と茅葺き民家が立ち並び、約30棟くらいの宿場があります。

今では宿場がそれぞれ観光客相手のお店になっていました。

 

 

宿場では、特別そこでなければ買えないようなものは多くなかったです。

しかし、地元の方が店番している様子は素朴で、しかもそれぞれのお店が工夫しているように思えました。

 

私は会津木綿を買いたくて探し歩いたのですが、大内宿で置いていたお店は3件だけでした。

また、種類がとても少なかったため、残念な気持ちで帰ってきました。

 

 

主人の方は、どうしても名物である高遠そば(ネギそば)が食べたかったらしく、三澤屋さんというそば処に入りました。

三澤屋には観光客の人がいっぱいで、壁には様々な柄のそばちょこが並べられています。

 

私たちは、お箸の代わりにネギを使って豪快に食べる水そばを注文しました。

三澤屋の水そばは、薬味も数種ついている味わい深い食事です。

 

 

お箸の代わりに使うネギはとても辛かったのですが、おそばは美味しく満足できました。

私は、ネギを最後まで食べようとチャレンジしましたが、途中で断念

主人は一本全部食べきり、高遠そばを熱望していたことの凄さに感心しました。

 

大内宿に着いたのはお昼近かったので、とりあえずお店をさっと見て、食事をしました。

食後、満腹になったおなかの解消にと、茅葺き民家の建物をじっくり見て回りました。

 

街道沿い脇には細くて浅い水路があり、そこで飲み物を冷やしているなど、昔こんな風にしていたのだろうかとその当時の様子を垣間見ることが出来ました。

 

 

ところが、癒された気持でいた時に、突然目の前を車で横切った人がいて、過去と今の時代では違うもんなんだなあと苦笑い。

驚きましたが、違った意味での想い出が出来たことを覚えています。

 

想い出といえばもう一つ。

街並みの中心部より少し奥だったように思いますが、「吉田屋」という雑貨店に行きました。

吉田屋の女性店主は、買い物をしてくれたのでと、私たち二人の名前を聞き、半紙に夫婦のフクロウの絵と文を書いたものをプレゼントしてくれました。

 

 

半紙には、「昨日より今日 今日より明日 ココロやさしいふたり これからも笑顔で たのしい一日で ありますように」と書かれてありました。

 

皆さんにも同じようにしているのだろうとは思いながら、結局、それが大内宿での一番のお土産になりました。

手間を惜しまない、人気観光地のおもてなしの心なのかなと思った次第です。

 

余談ですが、大内宿の街並みを歩いていると、屋根中央に飛び出た物があり、土地の人に何かを尋ねました。

すると、うだつ(越屋根)といわれるものらしく、煙を逃す換気用の物だそうです。

 

 

他の宿場で見られる物とは違っていて、私が知っていた、大きな商家や民家で見られるうだつではありません。

この時も、日本は本当に広いなと、また新鮮な気持ちになりました。

 

大内宿は、地域の人が皆で助け合って暮らしているように思え、ほっこり出来るそんな観光地でした。

 

(※口コミ体験談)

 

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