子供が保育園や幼稚園に入る頃になると、年少や年中といった言葉をよく聞くようになりますよね。
ただ、「年少や年中って何?どうやって計算するの?」という方も多いかもしれません。
「年少・年中・年長」の判断方法は、少し面倒ですが、知っておかないと困ることもあります。
ママさん同士の会話で、「自分の子供が年少か年中どうか分からない・・・」と慌てるのは嫌ですよね。
今回は、できるだけかみくだいて「年少・年中・年長」について解説しました。
「満年齢」や「数え年」「早生まれ」についても説明していますので、もう会話で困ることはありません。
それでは、早速いってみましょう!
目次
年少・年中・年長は何歳から?
まず覚えていただきたいのは、「年少・年中・年長」の基準日は、1月1日時点の年齢ではなく、4月1日時点の年齢という点です。
なぜ4月1日時点の年齢を基準にしているかと言うと、年度替わり(学校の入学時期など)が4月1日となるためです。
そして、年少・年中・年長の区別ですが、4月1日の時点で満3歳であれば年少、満4歳であれば年中、満5歳であれば年長となります。
ここは大事な点ですので、もう少し詳しく説明しますね。
例えば、3月5日時点で満3歳のお子さんがいて、誕生日が4月10日であれば、「4月1日時点はまだ満3歳なので、今年度は年少さんクラス。でも来年の4月1日にはすでに満4歳になっているので、次年度は年中さんクラス」というわけです。
なお、「3年保育の幼稚園」は、満3歳(年少さん)から小学校入学前までの幼児が入園対象。
「2年保育の幼稚園」は、満4歳(年中さん)から小学校入学前までの子が対象です。
年少・年中・年長は、1月1日ではなく、4月1日が基準。
これが、「年少・年中・年長」を判断する方法となります。
ややこしいですが、お分かりいただけましたでしょうか。
満年齢の数え方って?
先ほど、「満◯歳」ということを書きましたが、満年齢の計算については注意が必要です。
満年齢というのは、生まれた年を0歳とし、誕生日を迎えるごとに1歳増えるという数え方です。
普段の生活では、誕生日が3月5日なら、「3月5日で満◯歳になった!」と考えても支障はありません。
しかし、正確な数え方は、誕生日が3月5日なら、「3月4日の午後12時(つまり3月5日午前0時)に満◯歳になった!」と数えることになります。
これは、法律により、誕生日前日の午後12時に1歳を加えることになっているためです。
なぜこのような数え方をするかというと、うるう年生まれ(2月29日)の子に配慮したためと言われています。
誕生日を満年齢の基準日とすると、2月29日の子は4年に1歳しか年を取りません。
そうなると具合が悪いので、2月29日生まれの子も「2月28日午後12時に1歳年を取る」ということにして、問題を解消したというわけです。
4月1日と4月2日で学年が変わる理由は?早生まれについても
幼稚園・保育園~大学まで、同じ年生まれでも、4月1日生まれと4月2日生まれでは入学年度が変わります。
そのため、保育園や幼稚園については、
今年4月2日から翌年4月1日までの間に満4歳になる子は年少さん、
今年4月2日から翌年4月1日までの間に満5歳になる子は年中さん、
今年4月2日から翌年4月1日までの間に満6歳になる子は年長さん、
となりますが、これはなぜでしょうか。
その理由は、教育基本法では「満6歳になった翌日以降で最初に迎える4月1日に小学校に入学する」と定められているためです。
「満6歳になった翌日以降で最初に迎える4月1日」というのがポイントです。
例えば、2018年3月10日時点で満5歳で、4月2日生まれの子は、満6歳になるのが前日の4月1日午後12時となるため、「満6歳になった翌日以降で最初に迎える4月1日」が、2019年4月1日となります。
比べて、2018年3月10日時点で満5歳で、4月1日生まれの子は、満6歳になるのが前日の3月31日午後12時となるため、「満6歳になった翌日以降で最初に迎える4月1日」が2018年4月1日になるというわけです。
そのため、2018年4月2日生まれの子は、2018年4月1日生まれの子よりほぼ1年遅れて小学校に入学することになります。
言い換えると、誕生日が4月2日の子は学年中で一番早く生まれた子になり、4月1日の子は学年中で一番後に生まれた子となるわけですね。
なお、1月1日から4月1日までが誕生日の子は早生まれと呼ばれます。
これは、「同じ年の4月2から12月31日までに生まれた子より早く学校に入学するから」という意味合いです。
ただ、私も早生まれなのですが、同学年の4月2日生まれの子と比べると遅く生まれています。
同学年では生まれたのが遅い方なのに「早生まれ」って、変な感じもしますね。
ややこしいので、単純に「1月1日から4月1日までが誕生日の子は早生まれ」と覚えるのが簡単です。
満年齢と数え年の違いは?還暦は満年齢で計算を
最後に、補足として、「数え年」について説明します。
数え年は満年齢の数え方と違い、「生まれた日を1歳(※0歳ではありません)とし、元旦ごとに1歳年を重ねる」というものです。
根拠は定かではありませんが、「胎児はお母さんのお腹の中で約1年を過ごしてきたから」という説があります。
そのため、満年齢では1歳なのに、数え年では2歳ということが起こります。
例えば、2018年4月5日に満1歳になる子は、2018年1月1日から12月31日までの間は「数え年で2歳」というわけです。
数え年と満年齢で注意が必要なのは、還暦は「満年齢60歳」のときにお祝いをするという点。
それ以外の米寿や喜寿などの長寿のお祝いは、「数え年」でお祝いすることになっています。
ややこしいですね!
- 年少・年中・年長は、4月1日時点の満年齢を基準に判断する。例えば、4月1日時点で満3歳なら年少さん。
- 満年齢の基準日は、誕生日前日の午後12時。そのため、誕生日が4月1日の子は3月31日午後12時生まれの扱いとなり、学年で一番遅く生まれた子となる。
- 数え年は、生まれた時点を1歳と扱い、元旦ごとに1歳年を重ねる。米寿や喜寿は数え年で計算するので注意!
以上、年少・年中・年長の年齢や、満年齢・数え年などについて解説しました。
あなたの参考になりましたら幸いです。
さいごに
最後に、お子様の入学などで便利なグッズをご紹介します。
お子さんが幼稚園や小学校に通うようになると、体操服や筆記具などに名前を書く必要がありますよね。
その時に便利なのがおなまえスタンプ。
私は、字が上手くないので、お名前スタンプで綺麗な字になって助かっています。
名前を書くものがいくら多くても、すぐに押せて手も疲れることがないので手放せません。
おなまえスタンプは、各メーカーから販売されており人気の高さがうかがえます。
小さなお子様がおられる方は、何年間も使えるのでおすすめです。