前回の記事では、FXで勝つためのエントリーポイントを以下のように説明しました。
本記事では、より具体的にFXのエントリーポイントを解説します。
目次
1.トレンドの方向が一致しているか
まず、FXで勝つためには、トレンドの方向が一致している部分を探すのが大切です。
では、どのようにトレンドの方向が一致している部分を探すのでしょうか。
トレンド方向の一致は、ダウ理論や、マルチタイムフレーム分析を使って探します。
ダウ理論やマルチタイムフレーム分析は、トレンド判断や波形認識のためには欠かせない考え方です。
マルチタイムフレームは、「15分足だけ」「1時間足だけ」といった一つの時間足でトレードするのではなく、複数の時間足を組み合わせてトレードする手法です。
マルチタイムフレーム分析を練習するだけでも、無駄なエントリーは少なくなります。
なお、マルチタイムフレーム分析と言っても、月足・週足・日足・時間足すべての時間軸が一致しなければエントリーできない訳ではありません。
たとえば、月足・週足・日足いずれかでトレンドが発生していれば、時間足も次第に一致するケースも多いです。
また、週足と4時間足が揃っていなくても、月足・日足・1時間足で揃っていれば良い場合などもあります。
「◯時間足ではトレンド方向が一致していなかったから、エントリーしなかった」というのは、大きなチャンスを逃してしまう考え方です。
判断基準に用いる時間足が多ければ多いほど、難易度は上がるが勝てる確率も高くなる傾向にあります。
トレンド方向の一致は、勝っているトレーダー全員が注目していると言っても過言ではありません。
ダウ理論については、以下で紹介している書籍で分かりやすく説明されています。
2.値動きに勢いがあるか
値動きの勢いは、ローソク足の形で判断することになります。
例えば、ローソク足が大陽線・大陰線であったり、ラインを抜けたり反発する動きがはっきりしているときは、値動きに勢いがあると言えます。
チャートに包み線やもみ合い抜け、レジサポ転換が確認できるときも、値動きに勢いがあります。
なお、「包み線が発生したからエントリーする」という考えではエントリーが遅れる可能性があるため、「包み線が形成されつつあるからエントリーする」という考え方も持つようにして下さい。
よくFX初心者が負けやすいのは、「ラインを抜けたからエントリーする」「大陽線(大陰線)が出たからエントリーする」というパターンです。
しかし、ダマシに合わないためには、マルチタイムフレーム分析やダウ理論も使って、複合的にエントリーポイントを探る目が欠かせません。
3.エントリーした先に障害となるラインが少なく、次のラインまでの距離が大きいか
最後にエントリーで大切なのは、エントリーした先に障害となるラインが少なく、次のラインまでの距離が大きいかどうかという点です。
これは、エントリーする方向が決まった段階で、ラインを正しく引けることが大前提となります。
間違ったラインを引いてしまっては、いつまでも勝てるようになることはありません。
ラインは、ダウ理論の定義に基づいて、押し安値・戻り高値・直近高値・直近安値を確認してラインを引きます。
また、チキン利食いをしないように、あらかじめ長期足から落とし込んだラインに対して障害となるラインがないか確認して下さい。
時間足でラインを引くのはFX上級者で、初心者はまず長期足にラインを引けるようにするのが大切です。
〈まとめ〉エントリーで一番大事なポイント
エントリーポイントで一番大切なのは、どの1波を取るのかを決めることです。
FX初心者には日足の1波を狙うのが分かりやすく、月足・週足の1波を取ることができると利幅を大きく伸ばることができます。
時間足の1波を狙う方法は、チャートに張り付く時間が長くなるので初心者には大変です。
トレンドの方向が一致しているか、値動きに勢いがあるか、エントリーした先に障害となるラインが少ないかは、検証を重ねると自然に分かってきます。
初めはロット数を減らすかデモトレードで練習して、少しずつ慣れるようにして下さいね。