私は45歳の男性でサラリーマンです。
実はサラリーマンになったのは30歳を過ぎてからで、それまでは教員をしていました。
教員は話すことが仕事ですから、あがり症だからと言って話さなくて過ごすわけにはいきません。
しかし、16、17歳の子供相手でも最初のうちはあがり症が出てしまい、大きな声が出せない時がありました。
自分では精一杯出しているつもりでも生徒から「よく聞こえません」などと言われるのは苦痛です。
あがり症をなんとかしないといけないと思い、病院へ行くことを決めました。
精神科はちょっと抵抗があったので、日頃通っていた内科の先生に相談しました。
主治医からは、デパスと言う薬を処方して貰いました。
デパスは主に精神疾患の患者さんに処方する薬のようでしたが、抵抗無く飲むことが出来ました。
しかし、デパスは副作用もあるため、1日に5錠も6錠も飲むわけにはいきません。
そのため、ここは緊張するだろうなと思った時に飲むようにしていました。
また、昔から緊張をほぐすために手のひらに人と言う字を書いて飲み込むと言うのもやりました。
科学的根拠は一切ないのですが、それでも少しは気分が落ち着いたのが不思議です。
薬を飲み続けていると、段々と緊張しなくなり、あがり症が出てこないように。
薬が飲めない時は、手のひらに人と言う文字を書いて飲み込んでいました。
段々と人前で話すことに慣れていき、3ヶ月くらいすると薬は必要なくなりました。
やっぱり慣れと言うのは必要なのだと感じました。
半年位すると、学校で全校集会の場面で話をする機会もあったのですが、特に緊張すること無く必要なことを伝えることが出来ました。
そのことがきっかけで人前で話すことが緊張しないばかりではなく、楽しいと思えるほどになって行ったのです。
程なくして、教員を辞めてサラリーマンになる訳ですが、サラリーマンも人と話すことが重要な仕事の1つです。
お客さんはもちろん、店長だとか部長や社長と話す機会もあります。
また、お客さんも性別や年齢はバラバラですから、その人を退屈させない話術が必要になってきます。
しかし、あがり症が改善された私にとってはそんなに難しいことではありませんでした。
お客さんを笑わせながら、商品の説明をすることが楽しいと感じられるようになりました。
笑って貰えると嬉しいもので、もっと話したいと感じるようになりました。
会社でも全社員の前でプレゼンをする機会がありましたが、特に緊張することも無く予定どおりの発表が出来ました。
働きだしたころは子供の前でもあがってしまったのに今では、500人を超える社員の前でのプレゼンでも気にならなくなりました。
今の私が言えることは「あがり症は絶対治る!」ということです。
私の場合はデパスという抗不安薬を処方してもらいましたが、結果的に良かったと思います。
もしあなたが私と同じようにあがり症で悩んでおられるなら、自分を信じてあがり症を克服してくださいね。
(※口コミ体験談)